息子は高校2年になり、野球部でピッチャーだ。
甲子園の県予選が来週から始まる。負ければ3年生は引退、息子たちのレギュラーシーズンになる。
2年生は息子以外にもう一人、その子はすでにAチームに帯同しているのでエースになるのだが、息子はその次の2番手ピッチャーとして期待されている。
4月に顔にデッドボールを受け、歯をケガしたが、そのころからピッチングに変化が現れていた。どうも試合中荒れるのだ。
中学時代から急速は無いが、コントロールは良く縦のカーブで3振が取れるタイプだった。
高校に入り、ウエイトトレーニングによって筋力も付き、さあ自分たちの時代、という時期なのだが、ここ3試合は2桁失点で四死球が非常に多い。あきらかにおかしいのだ。
最初は体のどこかに変調(肉体的な)があるのかと思い、息子に聞いたがなにもない、とのこと。しかし、今日の試合を見て確信した。メンタル面だ。投球練習ではまあまあいいのが来ているのだが、バッターが立つともうだめ。フォームがおかしくなっていて、自分でもどうしていいのかわからない、というのが伝わってくる。
途中降板させられたが、その後監督の横でえんえんと説教、次の試合は外野の外周をずっと走らされていた。
「イップス」だ。帰ってきた息子に話しを聞く。まさにイップスの症状だ。イップスか、と聞くと、「そう思う」。
監督には「もうピッチャー辞めろ」と言われたそうだ。
家ではもう野球のことは話さないことにした。復活するには時間がかかるだろう。硬式野球を始めて8年目になるが、区切りとなる高校レギュラーシーズンには間に合わないかもしれない。
ピッチャーを辞めるのもよし、もがくもよし。ただ、くさるな、いやになるな!試合を見に来ている他の親は、「ハア~」と言うが、本人と、親しかわからない。どういう結果になったとしても、自慢の息子だぞ。
父母は、なにがあってもお前の味方だ。ずっと応援するからな。
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